薄毛に悩む女性が増えてきていますが、薄毛の原因は病気によるもの、ホルモンによるもの、生活習慣によるものと様々です。ここでは、抜け毛の原因としてアトピーとの関係について説明します。また、アトピーによって薄毛にならないためにはどんな対策方法があるのかも紹介します。
アトピーとは
アトピーとは、免疫が関係したアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎を伴う症状を指します。遺伝的な要素が強いと言われていますが、実際のところは環境因子も関係しているので遺伝がすべての発症原因ではないということも分かっています。
アトピーには小児性アトピーとアトピーとがあります。小児性アトピーは免疫機能が成長とともに変化することで改善することが多いのですが、大人のアトピーはほぼ免疫機関が整っているので自分の力で完治させることが困難な症状です。
中でもアトピー性皮膚炎は、皮膚を守るバリアが低下している状態。よって、過度に乾燥した皮膚に、アレルゲンが侵入しやすい、ストレスの影響を受けやすい、少しの刺激にも過敏に反応しやすく、痒みや湿疹を伴った皮膚炎を起こします。
アトピーと抜け毛の関係
アトピーによって女性が薄毛に悩まされる理由はいくつかあります。では、なぜアトピーだと薄毛になるリスクが高いのか見ていきましょう。
頭皮の乾燥
アトピーになると皮膚を外的刺激から守っているバリア機能が低下しますが、頭皮もまたバリア機能が低下しています。そのため、頭皮は過度に乾燥している状態なので、頭皮が硬くなる、血行が悪くなる、毛根が弱るなどの、髪の発毛を阻害してしまう要因が揃ってしまうのです。
アレルギーによる痒み
皮膚のバリア機能が低下していることで、アレルゲンに過敏に反応しやすくなっているのもアトピーの特徴です。少しの刺激でも激しい痒みが伴い、頭を掻きむしってしまうという人もいるでしょう。すると、頭皮が傷つくことで脂漏性皮膚炎や、毛根の損傷によって薄毛を招いてしまうことになります。
円形脱毛症の人に多いアトピー
円形脱毛症は免疫機能の疾患の1つですが、バリア機能が低下するアトピーの人が比較的発症しやすい脱毛症です。円形脱毛症の人のうち約40%以上の人がアトピーを持っていると言われており、円形脱毛症もアトピーもステロイドを使った治療が一般的です。
アトピーによる薄毛を防ぐには
アトピーは皮膚のバリア機能が低いことで起こる皮膚の炎症症状ですが、今のところ何が原因でアトピー性皮膚炎になるのかは分かっていません。更に、画期的な根本治療というのも、未だに確立されていないのです。ですが、生活習慣の改善や使っているスキンケアを見直すことで症状を改善することは可能ですよ。
シャンプー剤の見直し
バリア機能の低下しているアトピーの女性は、肌に直接付けて使用するものにはかなり気を使う必要があります。シャンプーの中でも高級アルコール系シャンプーのように、添加物が含まれて洗浄力の強いものは避け、添加物の入っていない石鹸系や肌に優しいアミノ酸系を選ぶことをおすすめします。
おすすめの育毛シャンプー
更に、着色料や香料、防腐剤などの無駄な添加物は一切配合されていないので、アレルギーを起こしやすい人でも安心して使えます。注文から14日以内は返金可能なので、肌に合わなかったらどうしよう…と不安な方でも安心してトライできるのもうれしいですね。

シャンプーの仕方を見直す
シャンプーの仕方が間違えていると、頭皮を乾燥させたり、頭皮トラブルを起こしたりする原因になります。今までのシャンプー方法を見直すことで、頭皮環境を整えることができますよ。中でも、洗った髪を乾かさずに放置すると頭皮の水分が蒸発するだけでなく、皮膚炎の原因にもなるので注意!
シャンプーの仕方
- クッションブラシで優しくホコリや汚れを落とす
- ぬるめのお湯で髪全体を洗う
- シャンプーを手に取り、軽く泡立ててから髪全体に行き渡らせる
- 指の腹を使ってマッサージしながらシャンプー
- シャンプーをよくすすぎ、髪の水気を絞る
- トリートメントは頭皮に付けず、毛先のみに塗布
- 頭全体をよくすすいでタオルドライ
- 濡れたまま放置せず、しっかりと乾かす
生活環境の見直し
アレルギー反応が起こりやすいアトピーの人は、部屋のハウスダスト、花粉、カビ、ダニ、ペットの毛などで皮膚炎が悪化してしまいます。外から帰ったらコートに付いたホコリや花粉を払い落とす、カーペットなどのハウスダストやダニ、ペットの毛が溜まりやすいものは置かないようにしましょう。
医師に相談しよう
アトピーの特徴として、患部が悪くなったり落ち着いたりを繰り返すという症状があります。症状が酷い場合には生活にも支障が出てしまうこともあるので、医師に相談しながら自分に合った治療法を見つけましょう。医師によって治療方針が異なるので、セカンドオピニオンもおすすめですよ。
女性用育毛剤で頭皮を保湿
アトピーで頭皮に湿疹がある、掻き殺してしまった、炎症が見られる場合には、育毛剤を使わずに医師に相談!しかし、症状が抑えられている状態であれば、保湿のために添加物の入っていない女性用育毛剤で頭皮環境を整えてあげるのも良いでしょう。
まとめ
アトピーは皮膚のバリア機能が低下していることで、頭皮が受ける外的刺激に過敏に反応してしまいます。これによって頭皮が乾燥し、アレルギーなどによって痒みが起こります。頭皮を掻いてしまうと毛根が傷ついて健康な髪が生えてくるのを邪魔してしまうんですね。
また、円形脱毛症はアトピーの人に発症しやすいとされているので、薄毛が気になったら注意深く観察することが大事です。しかし、アトピーは生活環境やシャンプー剤、スキンケア商品に気を払うことで、症状を軽減させることは十分に可能です。
アトピーの女性で薄毛が気になってきたという女性は、まずはシャンプー剤から見直してみましょう。頭皮に優しいシャンプーに変えるだけでも、頭皮への負担が減り症状が改善されるかもしれません。